人生のびぼー録

ドイツでサッカーやってました。今は特別支援学校で働いています。

生きがいってなきゃいけないの?

 

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だったら、今日が何かが変わる前日なのかもしれないって、思おうよ」そんな美しい言葉で始まる物語は、徐々に本性を見せてくる。

名の通り、死にがい(生きがい)を求めて生きる若者たちの話。

 

 

「君の生きがいって、何なの?」

という友人の問いに、

「それって、なきゃいけないの?」

そう答えつつも、実は自分こそ、生きがいがないと生きていけない人間なのではないか、と気付いてしまう大学生の智也。

 

 

幼馴染の雄介の目には智也は生きがいがあるように映っていた。

「何か没頭できるものを見つけろとか言うつもりかよ。そんなのもうこっちは何度も何度も試してんだよ。そういうのって見つけ出そうとして見つかるもんじゃないってことも、もう痛いくらいわかってんだよ。お前が何を研究したいのか知らねえけど、そういうことに出会ってるだけでお前は俺と違う。この世界が違うものに見えてる。

…いま何してるのって訊いてくるんだよ、やりたいこと見つけてる奴は。NPOとかやってる奴らもそうだったしお前もそうだよ。大学入ってからもしつこく連絡してきてさ、近況報告しようとか言って。何なんだよ。何もねえんだよこっちは。何か報告することがなきゃ生きてちゃダメなのかよ。」

 


雄介の悲痛な叫びは、ただただサッカーが上手くなれれば良かった昔とは違う今の自分にも響いた。

 

 

そんな本音を突きつけられた智也は、あるきっかけで脳死状態になってしまう。智也は、こんな思いを抱きつつまた立ち上がれる日を待ち続けている。

「今日がその前日だと思いながら、全てを投げ出しそうになる心をどうにかその場に踏み止まらせながら、何度も何度も。」

 

明日はきっとよくなる。今日がその前日。

そう自分にも言い聞かせる。

 

ではまた。Tschüss!