人生のびぼー録

サッカー選手、教師を経て営業マンになった人のブログです。

人生に疲れた人に読んでほしい本

良い意味で、いつ死んでもいいと思って今まで生きてきた。 悪い意味で、生きているのはもう疲れたと思うことも何度もあった。

でも、生きててよかったと思うことは数えきれないほどあった。

この本はそんな経験をもたらせてくれる本。

彼の名前はジョーンズだった。 彼は僕を「若者」と呼んでいた。実際、相手を名前で呼ぶのを聞いたことはめったにない。たいてい「若者」とか「お嬢さん」と親しげに呼びかけていた。 彼は年をとっていたが、正確な年齢はわからない。六十五歳から八十歳くらいだろうか。いや、ひょっとすると百八十歳くらいだったかもしれない。そして、いつどこで見かけても、茶色の古いスーツケースを持っていた。

 

そんな冒頭から始まる、老人のジョーンズと彼に救われる「若者」たちとの物語。

 

その中の一人、「ウィロー」という生きる目的を見失ってしまった女性と、ジョーンズとの話を一部紹介したい。毎日のように人生最高っていうスーパーパリピな人は、他の記事を読んでほしい(笑)

「まず、どんなにつらいときでも人生に浮き沈みは付き物だと割り切ることが大切です。人生は山あり谷ありと言うでしょう。つらい時期を経験するのは当然のことですから、何も恐れることはありません。結局のところ、私たちはみんな、危機のさなかにあるか危機から抜け出しつつあるか、危機に向かいつつあるか、そのいずれかの状態にあります。危機というのは、しょせん人生の一部にすぎないのですよ」 ジョーンズはおもむろにウィローと向き合うと、こう言った。 「深呼吸をして」 「えっ?」 「さあ。大きく息を吸って―――吐いて」

 

実際に一緒に深呼吸してみて!

 

ウィローは言われたとおりにすると、ジョーンズをけげんな顔で見た。 息を吐き終えたウィローに向かって、ジョーンズは尋ねた。 「何がわかりましたか?」 「空気が澄んでいること?」 「そうじゃなくて」ジョーンズは熱っぽく言った。 「もっと根本的なことですよ。呼吸をしているということは―――」 「生きているということ?」 「そのとおり!」ジョーンズは満面の笑みをたたえた。「呼吸をしているということは?」 「生きているということですね」

 

ジョーンズは言葉を継いだ。

「呼吸をしているということは、まだ生きているということ。まだ生きているということは、まだ地球上にいるということ。まだ地球上にいるということは、生まれてきた目的をまだ果たし終えていないということです。 生まれてきた目的をまだ果たし終えていないということは、人生の目的がまだ残っているということ。人生の目的がまだ残っているということは、人生の重要な時期がこれから訪れるということ。人生の重要な時期がこれから訪れるということは―――」 「まだ希望を持てるということですね」 ウィローは穏やかな声でそう言った。 「そのとおり。あなたの人生で最も重要な時期がこれから訪れるのなら、たとえ今がどんなにつらくても、将来、もっと笑い、もっと成功を収め、もっと多くの子どもたちに何かを伝え、もっと多くの友人を触れ合えると信じられるはずです。それがもっと多くのことを期待できるという希望の証です

そうか、自分の人生の重要な時期は、これから訪れるのか。 もう少し頑張ってみようかな、そんな風に思えた一冊だった。

やっぱ本っていいな。今日はここまで。 Tschüss!