僕がサッカーで1番好きな瞬間は、
試合に出て、勝利の喜びをみんなで分かち合うことだ。
それを文化も言葉も違う人たちの中でできたら、どれだけ嬉しいのだろう。それが、僕がドイツに来る前に思い描いていたもの。
限りなく近いものを経験できた。
正直、毎日毎日帰りたかった。言葉も話せない、周りは上手い選手ばかり。好きでやってるサッカーなのに、自分が来たくてドイツに来たのに、サッカーも私生活も何も楽しめない。なんでこんな苦しい思いをしてサッカーをしているんだろうとすら思った。
でも耐えた。最低限自分にできることをして、そして長い嵐の先にあるものを信じてひたすら耐えた。
自分が思い描いていたものは、想像以上に最高だった。あぁ、サッカーやっててよかった、今日ぐらいは自分を褒めてあげようと思えた。
嵐は来る。誰にでも来る。必ず来る。
でも大切なのは、悪いときに何ができるか。
嵐を越えられる術を持っている人、嵐を乗り越えた経験のある人は強い。
サッカーも人生も調子がいいときは、何も考えなくても上手くいく。でも悪いときにどんな行動をとるかで、その人の真価が問われる。
上手くいかないときあなたならどうしますか?
耐える?試行錯誤する?環境を変える?
はたまた、逃げる?諦める?人のせいにする?
調子がいいとき、上手くいかないとき。
どんなときだって後悔しない選択ができる人間でい続けたい。
Tschüss!