人生のびぼー録

ドイツでサッカーやってました。今は特別支援学校で働いています。

世界はすばらしすぎて気づかれない

生活必需品に映画や本は含まれない。

食料や日用品と違って、映画がなきゃ生活ができない、本がなきゃ死ぬなんてことは物理的には無い話だ。

 

つまり、生活に焦点を当てた場合、映画や本は必要がない(無駄な)ものにあたる。

にもかかわらず、新しい作品が絶え間なく創り続けられているし、それを必要とする人もいる。なんだか不思議だ。

 

 

先日、「wonder 君は太陽」という映画を見た。

結論から言うと、最高の作品だった。

最高というのは、文字通り今まで見た映画の中で1番と言っても過言ではない作品だった。

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その中で主人公の姉、ヴィアが映画の中で「わが町」という劇を演じた。

彼女が涙ながらに放った台詞がなんとも印象的だった。

 

人生は速すぎてお互いに顔を見る時間もない

気づかなかった あんな風に時が流れるなんて

連れて帰って 丘の上へ 私のお墓へ

でもその前に…待って

ひと目だけ

さよなら   世の中よ

グローバーズ・コーナーズよ

ママ パパも

時計の音も お料理も コーヒーも

お風呂も 眠ることも 起きることも

世界はーーー

ーーーすばらしすぎて 気づかれない

 

この映画がなければ生きていけない人はいない。でもこの映画は僕の人生にとって不可欠だった。世の中に溢れている不必要こそ必要なんだと思う。

 

 

この世界に自分は不必要だと思う夜が幾度となくあったが、世界のすばらしさをまだまだ感じたいと思えた。

ただ、このブログは永遠に不必要。

 

ではまた。Tschüss!