生活必需品に映画や本は含まれない。
食料や日用品と違って、映画がなきゃ生活ができない、本がなきゃ死ぬなんてことは物理的には無い話だ。
つまり、生活に焦点を当てた場合、映画や本は必要がない(無駄な)ものにあたる。
にもかかわらず、新しい作品が絶え間なく創り続けられているし、それを必要とする人もいる。なんだか不思議だ。
先日、「wonder 君は太陽」という映画を見た。
結論から言うと、最高の作品だった。
最高というのは、文字通り今まで見た映画の中で1番と言っても過言ではない作品だった。
その中で主人公の姉、ヴィアが映画の中で「わが町」という劇を演じた。
彼女が涙ながらに放った台詞がなんとも印象的だった。
人生は速すぎてお互いに顔を見る時間もない
気づかなかった あんな風に時が流れるなんて
連れて帰って 丘の上へ 私のお墓へ
でもその前に…待って
ひと目だけ
さよなら 世の中よ
グローバーズ・コーナーズよ
ママ パパも
時計の音も お料理も コーヒーも
お風呂も 眠ることも 起きることも
世界はーーー
ーーーすばらしすぎて 気づかれない
この映画がなければ生きていけない人はいない。でもこの映画は僕の人生にとって不可欠だった。世の中に溢れている不必要こそ必要なんだと思う。
この世界に自分は不必要だと思う夜が幾度となくあったが、世界のすばらしさをまだまだ感じたいと思えた。
ただ、このブログは永遠に不必要。
ではまた。Tschüss!