学生の頃、同じコミュニティで群れない友達がいた。
理由を聞くと、同じ人とずっと一緒にいたら、考え方が偏るからだそうだ。
自分にはない考えで驚いたのを憶えている。
今僕は学校で働いている。
この間、お寺のお坊さんと食事する機会があった。
無宗教の僕でも本当に面白いと思える話ばかりだった。あの人の言っていたことが少しだけ分かった気がした。
彼が修業をしてきたお寺では、「座禅」をする上で大事にされている考え方がある。
一つは「求めない」という心構え。
一つは「我を削ぎ落とす」感覚。
なぜ求めない、我を削ぎ落とすことが大切なのか、こう教えてくれた。
求めるということは、不確実なものを欲するため、手にできなければ苦しみ、手にしたとしてもそれを失わないようにしようとまた苦しむ。
だったら、あれこれと求めずに今ある状態に感謝して生きるほうがいいのでは?
我を落とすということは、「自分が」という思いこそが欲望を生むからだと思います。
求めない、我を削ぎ落とすと言われても、
個性や自分らしさが求められる今の世の中で、どうしてもその部分では欲が出る。そこの折り合いをどうつければいいのかわからなかった。
その疑問を彼にぶつけると、こう教えてくれた。
自分という存在をはじめ、あらゆるものが絶対的でないからこそ、このように存在して関わり合ってることがとてもありがたいものだと受け取って感謝して、そして、関わり合ってる他のために生きていこうっていうのが仏の生き方だと思います。
満たされないっていうのは、求めてるってことで、求めてるってことは、感謝できていないのかな。
自分なりの解釈。そしてまさにここ最近の自分のことです。反省…。
かなり前置きが長くなりましたが、要するに自分と違う業界の友達も大事だなと感じた話でした。
まぁでも僕はそもそも友達が少ないので
みんな大事な友達なんですけどね。
ではまた。Tschüss!