今日は、この先の人生に迷うすべての人に向けて。
僕には5か月になる娘がいる。 ここだけの話、娘を授かったとわかったとき、産んでも育てることができないのではないかとひたすら迷った。 (無論、命を選択する権利は僕らにはないのだが。)
所属チームを辞め、退路を断った状態で ドイツへの渡航予定日の3週間ほど前に妊娠が発覚したからだ。
当時は相当パニックになった。 ・10年前からの夢であったドイツへの挑戦を諦めて今すぐ働く ・夢のために命を諦める の選択肢しかないと思ったから。 同じ境遇の人なんて、見たことがないから誰に相談したらいいかもわからない。
…結論から言うと、半年でドイツに家族を連れてこれる契約を勝ち取る、 できなければサッカーをやめて働くという約束のもと、入籍し渡独した。
そのときの決断に際して、友人からの一言が印象に残っているので備忘録として書き残す。
「どっちを選択しても、十字架は背負うことになるね。」
つまり、 産む選択は、子を育てる苦労を背負うことに 産まない選択は一生の後悔を背負うことになる。
これはどんな決断にも言えるはずだ。 進学、就職、転職、結婚など…。
決断することは、不安と責任という十字架を背負う。 行動しないことは、後悔という十字架を背負う。
僕は現役引退と結婚によって、将来への不安と責任を背負った。 現状、自分のやりたいこともわからない。
だけど、結果的には夢と命を諦めることなく、後悔という十字架を背負わずに済んだ。
6歳も年下で、定職もない、これからドイツにいくという阿呆の子どもを授かり、 その挑戦を許してくれた世界一器のでかい妻のおかげで。
しかもこれからの人生楽しいことが3倍、悲しいことは3分の1という特大おまけつき。 挑戦の結果は伴わなかったけどね。
あなたはどっちの十字架を背負う? きっと十字架を伴わない選択肢はない。
…この先の人生に迷うすべての人へ。 絶賛人生迷い中の24歳より。
Tschüss!