人生のびぼー録

サッカー選手、教師を経て営業マンになった人のブログです。

どうでもいい戒め

「ドイツのサッカー事情を知りたい」と友人の後輩から連絡がきた。伝えられることはすべて伝えた。僕もドイツに行く前にいろんな人から話を聞かせてもらったからだ。

そんな彼から、「ドイツでチームが決まりました」と報告があった。律儀な人だ。

楽しむことが1番大切だとは思うのだが、「楽しんでね」と返信するのはあまりに軽率すぎると思った。

迷った挙句、「自分にしかできないプレー、自分にしかできない経験を楽しんでください」と伝えた。

本当は「挑戦も楽しんで」と付け足したかったが、しつこいと思ったのでやめた(笑)

自分にしかできないプレー、経験、仕事…

自分への戒めも込めて。

失敗を経験させる教育

障害のある生徒の買い物学習に引率として行った。調理実習の材料の買い出しだ。 約6人のグループで生徒主体で買い物を行う。

生徒がレジへ進む前に買い物かごの中身を先生が確認していた。ある先生だけは確認をしなかった。

僕は聞いた。「確認しないんですか?生徒が不要なものを買ったり、本来買うべきものが足りなかったりしたらどうするんですか?」と。

その先生は言った

「失敗したら失敗したっていう経験をさせることができるからいいんだよ」

僕はすごいと思った。元々余裕がある人なのか、経験値があるから余裕があるのか。 僕はどちらもない。

「ナナメの夕暮れ」のすゝめ

久々に本を読んだ。

「時間を潰すために始める趣味なんて続かねえしそんなの趣味じゃねえよ。人の目を盗んででもやってしまう、それが趣味だ」なんてどこかで聞いた。

ということは、妻と子供が昼寝をしてる隙にせっせとした読書は趣味でいいのだろうか。

そんな背景で読んだ今回の本は、想像を遥かに超える魅力が詰まっていた。勉強になるし笑える。文章から溢れ出る人間らしさも読んでて心地よかった。売れてる理由もなんとなくだがわかった。

ちなみに売れてる理由がわかったというのはここ。

誰もやったことないことをやるのは簡単だ。だって、誰もやったことがないことをやればいいんだから。でも、誰もやったことがなくて、笑いも起こるネタを作ることはとても難しいことだなと思った。

ぼくは、それを作る手筈を手に入れるために、とりあえず誰もやっていないことをやっていて、笑いも取っている先輩に近付いた。どうやら、誰もやっていないことに到達する前に「自分の特性」を経由していることに気づいた。相方が「上から目線」であることはどうやら相方の特性だった。そして「ツッコミが冷たい」ことはぼくの特性らしかった。そのネタを引っさげ事務所のネタ見せに臨んだ。

 

そして、特に好きだったのはここ。

欲望が無いと人間は向上しない?なぜ一流のものを手に入れることだけを欲望と思うのだろうか。安くてそこそこいいものに囲まれながら、平凡な家庭を築き、気の合う仲間とだけ楽しみ続ける人生を目指すことは欲望ではないのだろうか?それを実現し続けることはとてつもない奇跡だし、難しいことだ。

ここの価値観にすごく共感できたから、全体的にも面白いと感じたのかな。

あとにはこう続く。

仲の良い友達と草野球をして勝利することより刺激的な遊びってどんな遊びなのだろうか?気の合うスタッフさんとライブをやって、それが成功した時に味わえる充実感を凌ぐ一流の遊びはこの世界のどこに転がっているのだろうか?

この人間らしさがたまらなくいい。文章も上手くて入ってきやすいし、なによりすごく共感できる。

 

反対に自分の文章力のなさには、ほとほと溜息が出てしまうが、インプットとアウトプットの質を高めていくためには続けていくべきだと信じている。

 

そういえばこれを読んでほしい友達が1人思い当たる。そいつにこの記事を一方的に送りつけて今日は寝ます。 みなさんもぜひご一読を。

ではまた。Tschüss!

スタートライン

たった半年だが、ドイツに行って感じたのは「楽しんでいるやつには敵わない」ということ。楽しんでいるやつには、遊びを効かせる余裕がある。 余裕があるから楽しめるのか、楽しめるから余裕があるのかはわからないけれど、とにかく楽しめるやつは強い。

さて、今月から僕は仕事が変わり、特別支援学校で教師をやることになった。理由は一つ、楽しそうだと思えたからだ。 ただし任期は1年。その後どうなるかはわからないが、始めて1週間経った今も楽しいと感じているこの仕事を、少しでも長く続けられるようにしたい。

そのために何ができるか。

今は出来ないことだらけだが、 ・特別支援学校の教師として何ができるのか ・吉田一彦として何ができるのか この2つを追求していきたいと思っている。もちろん楽しみながら。

見てくれている皆様、僕は元気にやっています。これからもちょくちょく様子を覗きに来てもらえたら嬉しいです。

ではまた。 Tschüss!

ひたすら背中を追いかけて

「目的意識を持て」 それが父の口癖だ。 今思うと、大学を卒業してサッカーを続けるか、就活をするか迷った時もこの言葉を頼りにした。 大学卒業を前に、自分の将来の最終目的はなんだろうと考えてみた。

僕にとってのそれは、幸せな家庭を築くことだった。

そこから逆算すると、 幸せな家庭を築くには、 素敵なパートナーに出会わなければならない。 素敵なパートナーに出会うためには 自らがそれに見合う魅力的な人になる必要がある。 では、魅力的な人ってどんな人だろう?

当時の僕が出した答えは 夢を追いかけて(好きなことをして)キラキラしている人だった。 目的から逆算して僕は、サッカーを続けるべきだという結論に行き着いた。

 

 

今回も同じだ。仕事を選ぶ上で、僕はどんな最終目的をもって生きていきたいのだろうと考えた。

やはりそれは、幸せな家庭を築くことだった。 ただ、大学時代と違うのは、すでに家族と共に幸せに暮らせていることだった。 だから目指すべきは、幸せな家族でい続けること。

幸せな家族でい続けるためには 自らが幸せである必要がある。 自分の笑顔が、家族を笑顔にさせるから。

 

 

だから、笑顔でいられそうな仕事を選んだ。 「成長」という観点では、他にも選択肢があるかもしれないが、現状最も楽しそうだと思えたのがその仕事だった。実際やってみてどうだったかは、また随時報告したいと思う。

 

目的意識を持て。 そう自分に言い聞かせ、今日も父の背中を追いかける。

 

ではまた。 Tschüß!

辞めると言ったら、社長が出てきた話。

退職まで残り1ケ月を切ったタイミングで本社から社長が来た。もちろん目的は僕じゃない。

その日の夜、社長から呼び出しがかかった。社長、幹部役員数名、そして僕。どう考えてもおかしな構図。

 

結論から言うと、グループ会社に異動してあと1年だけ続けてみろ、ということだった。

迷った。本気で迷った。従業員600人超のトップに立つ社長が、入社して半年の平社員に直々に言うのだから。 こんな社長はなかなかいないだろうし、こんなチャンスもなかなかない。気持ちが動転して、帰って妻にすぐ相談した。この機会に挑戦したいと。

 

妻は言った。 「あなたが決めたことなら、私は賛成する。 でもドイツに行ったとき、人にどうこう言われてドイツ行くのをやめたりしたかな?

 

僕は我に返った。決めるのは自分。本当に自分がやりたいと思ったことをしよう、と。めまぐるしいビジネスの世界に身を置くことは必ず身になる。とてつもなく成長できるのは、経験していなくてもわかる。

 

でも僕は、それが遠回りだろうがなんだろうが 自分は自分のやりたいことをやろう、と思った。

気づかせてくれた妻に感謝。

Was möchtest du? (あなたは何を求める?)

ではまた。 Tschüß!

好きと遊びを極めた3人から学ぶ

理想の働き方ってなんだろう?

そのヒントが得られるであろう、好きと遊びを極めた人の言葉を紹介したい。

まずは僕の大好きなラッパー、R-指定が2018年に行ったワンマンツアー「生業」の冒頭部分をまずは紹介。

 

「俺は夜な夜なずっとラップやってきました。ラップばっかししてきました。それしかしてません。 ラップばっかししてきた結果、いまそれが俺のしのぎであり、遊びであり、この先も続くであろう、俺の生業です

 

遊び、好きを極めた結果が今の彼。 彼にとって遊びが生業であり、生業が遊びなのだ。 そしていま、彼は日本HIP HOP界の頂点に君臨している。

 

続いて、音楽関係からもう1人。

Q:ギターが手っ取り早く上達する方法ってありますか? A:あります。毎日弾くことです。 Q:ギターの飽きない練習方法はありますか? A:あります。練習だと思わないことです。

 

言わずと知れた、BUMP OF CHICKEN藤原基央インタビューより。 日本で最も有名なロックバンドの1つとなった所以がここに。

 

 

最後はサッカー界から。 日本で最もサッカーを楽しんでいる男、中島翔哉

 

「僕が移籍する時に大切にしていることは、お金や名声、リーグのレベルやチームの知名度ではなく、一般的な知名度やレベルを一度忘れて、自分の目で見て、自分の中でそのチームの強さを決め、自分のプレースタイルに合っているかどうかを見極めることです。なぜなら、強いチームやとても有名なチームであってもその時の自分に合っていなければ意味がないですし、 チームやリーグのステップアップが必ずしも自分にとってのステップアップになるわけではないと思っているからです。 以前にインタビューなどで誤解をさせるような伝え方をしてしまったのは申し訳ないと思っていますが、僕はCL等の大会自体には大きなこだわりはありません。もちろん小さい頃から夢見てきた舞台ではありますが、それよりもポルティモネンセやアル・ドゥハイルのように自分に合っていることや自分自身が魅力を感じるようなチームでプレーをすることの方がより重要だと思っています。 そしてもうひとつは、移籍先のチームが今の自分にとって一番楽しそうだなと思えるプレースタイルであり、普段の生活でも楽しいと感じる環境であることです。 今回、移籍を決めるまでに実際にカタールへ2度訪れ、チームのサッカースタイルと監督の考え、そしてカタールの雰囲気や環境などを肌で感じてきました。 サッカーの面ではもちろんとても楽しそうだと思いましたし、カタールでも僕の奥さんとわんちゃんたちと不安なく幸せに楽しく暮らせると確信しています。 もしかしたら甘いと言われるかもしれないですが、僕はこれから先ずっとあくまでもサッカーは楽しいスポーツとしてやっていきたいと思っていますし、 何よりも大切な家族と共に楽しい環境にいることが、自分の目指してるサッカーをすることに繋がると思います。

 

彼も日本サッカー界の先頭を走るような選手であることは間違いない。 自分の立ち位置なんてものには毛頭、興味もないのだろうが。

3人を見てなんとなくわかるけど、 たぶんきっと、そういうことなんだろう。この世界の法則というものは。 好きなことを見失ってはいけないのだ。 遊ぶことをやめてはいけないのだ。 好きなことを追求することを諦めてはいけないのだ。

 

そう自分にも言い聞かせ、とりあえず今日は昼寝をする…(笑)

Gute Nacht!