教師の仕事とは
引退後、やりたいことがわからずに、藁をも掴む思いで行った大学のOB会。
そこから繋げていただいた今の仕事。
プロを目指してサッカーをしていた頃、まさか3年後に特別支援学校で働くなんて夢にも思わなかった。(結婚して子供も生まれた)
人生は予想できないことが起きるから面白い。
そんな2回目のOB会で素敵な話を2つ聞けたのでびぼー録。
教師の仕事
「我々教師は、子どもたちがいるから仕事があるんです。大人相手はもちろんですが、それ以上に子どもたちに真摯に接することで、道が拓けてくるのではないでしょうか。」
子どもに好かれるためとかではなく、あくまで真摯に接する。
サッカーをやっている頃は目指すべき場所があった。仕事は好きだが、いまは何を目指したらいいのかわからない。でもまずはその大前提を忘れてはいけないなと感じた。いつか道が拓けることを信じて黙々と淡々と粛々と。
最年長の挑戦
OB会県支部最年長、74歳の先生が10kmマラソンに挑戦しているという。その方の話。
「なにも考えずにただひたすらにゴールを目指すんです。辛くなったら心の中で10数えます。そして走り続けてまた10数えて。その繰り返しです。」
なんだか鳥肌が立ってしまった。まさにそれは人生のようだし、70歳を過ぎても挑戦し続けれるその姿にも。
その方は孫ぐらい年の離れた僕にも優しく話してくれる。真っ白な髪がとっても似合う知性溢れた人。自分もあんな風に年を重ねたいと思った。辛くなったら10を数えながら。
ではまた。Tschüss!
誰にも教えたくない僕のバイブル
今日は大好きな本、アルケミストの魅力について。
これは、少年が旅をする物語。
その旅の中で、起こることや出会う人から学んでいく知恵が人生の本質だと僕の中で話題に。
ポイントとしては3つ。
「勇気」
「灯台下暗し」
「目的意識」と「今」
「勇気」
彼は物語の中で、何度も選択を迫られます。
・父が望む神父の職に就くか、自分のやりたい羊飼いになるか。
・旅にでる(本当にやりたいこと)か、今まで通りの平凡で変化のない日を過ごすか
・困難に屈するか、前に進むか。
例えば本書ではこのように表現されています。
彼は今まで慣れ親しんできたものと、これから欲しいと思っているものとのどちらかを選ばなければならなかった。
彼は自分のことをどろぼうに会ったあわれな犠牲者と考えるか、宝物を探し求める冒険家と考えるかそのどちらかを選ばなければならないことに気づいた。
ここで大切なのは、彼は常により勇気のいる選択をしてきたということ。誰しも困難な道よりも簡単な道を選んでしまいがちです。
しかし、迷ったときにはより勇気が必要な選択をすべきだということを、彼は教えてくれています。
「灯台下暗し」
そうして旅を続けた結果、彼は大切なものは身近にあるということに気が付きます。
本書ではこのように表現されています。
人生で簡単に見えるものが最も非凡なんだよ。賢い人間だけがそれを理解できるのさ。
実は私も、夢を追いかけて海外でサッカーをしていた時期がありました。そのときのチームメイトに「君にとって幸せって?」と聞いたときの答えは今でも私の宝物です。
「健康でいること」
「家族との時間を大切にすること」
「普通の仕事があること」
これは当たり前のことですが、意外とこれらの幸せに気づけていない人が多いのではないのでしょうか。
簡単に見えるものが最も非凡。まさに、簡単に見えるものこそしあわせの秘訣。ということをこの本は教えてくれているのだと思います。
「目的意識」と「今」
また、彼は旅の中でこんな指摘もされます。
おまえは常に自分が何を欲しているのか知らなくてはならない。
お前の心があるところにお前の宝物が見つかる。
目的意識の重要性(私の解釈ですが)です。
しかし、自分がなにを目指すべきか、何をしたいのかわからないという人もいる人でしょう。私もそうでした。サッカーを辞めた途端、自分がなにをしたいのか、なにが向いているのかわからず悩みました。
そんな人のためにか、本書ではこのように教えてくれます。
もしお前が現在によく注意していれば、お前は現在をもっと良くすることができる。そしてお前が現在を良くしさえすれば、将来起こってくることも良くなるのだ。未来のことなど忘れてしまいなさい。
目的意識が持てないという人は、まずは今の状況を良くするために努力してみることをお勧めします。
例えば、与えられた仕事でよい成果を出そうと努力する、周りの人のためになることをしてみるなど…。
今を良くすれば、将来も良くなります。
まとめると、
・迷ったときは勇気の必要な選択を
・当たり前こそ大切
・目的意識を持つこと
・持てなければ今を良くしようと努力すること
なんだか、こんなに大好きで魅力に溢れた本なのに自分の言葉を通すと薄っぺらくなってしまいますね。
誰かアドバイスやフィードバックをください…。そして、ぜひ実際に読んでみることを強く強くオススメします。
ではまた。
Tschüss!!
娘が1歳になりました
娘はどんどん成長していっているのに対して、自分はどうなんだろうかと感じたので自戒を込めての備忘録。いや、びぼー録。
人生の指針は大好きな本、アルケミストで学んだあの時からブレてません。
スプーンの油のことを忘れないようにしつつ、周りの世界を楽しむということです。つまり、本当に大切なものを大切にしつつ、周りの世界を楽しむということ。
(詳しくその物語を知りたい方はこちら↓)
大切なものを大切にするためには「やるべきことをやり、やってはいけないことをしないこと」
周りの世界を楽しむためには「やりたいことをやり、やりたくないことをやらないこと」が大事だと自負しています。
学生に例えるなら、大切なこと(やるべきこと)は勉強です。やってはいけないことは法律や校則を破ること。
周りの世界を楽しむことは、家族や友達との時間、部活や趣味を楽しむことです。これはどちらかのみではいけません。バランスが大事です。勉強だけやってればいいかというと、周りの友達は離れ、独りぼっちになってしまいます。部活や友達との時間ばかりを楽しんで勉強を疎かにすると、将来の選択肢が狭まります。
そうならないように、これからもスプーンの油を大切にしつつ、周りの世界を楽しめる人でい続けたいと思っています。
が、どうも最近はやるべきことをやる、ということが疎かになっている気がしています。
どうしたらいいんだと頭を悩ませているときに友人からこんなLINEのスタンプが。
当たり前と言えば当たり前の話ですが、これが難しい。ドラえもんの言葉を借りるならば「きみはいつも、ぼくをたよって、ただでいい目を見ようと」していたようです。
サッカーをやめてから、目標が明確ではなく、成るように成るという言葉を盾にサボることが多かったような気がします。
娘の1歳の誕生日を機に、ただでいい目を見ようとするのはやめようと思います。
ただ、家族のおかげで毎日楽しいです。
こころ、誕生日おめでとう!
ではまた。Tschüss!
生きがいってなきゃいけないの?
「だったら、今日が何かが変わる前日なのかもしれないって、思おうよ」そんな美しい言葉で始まる物語は、徐々に本性を見せてくる。
名の通り、死にがい(生きがい)を求めて生きる若者たちの話。
「君の生きがいって、何なの?」
という友人の問いに、
「それって、なきゃいけないの?」
そう答えつつも、実は自分こそ、生きがいがないと生きていけない人間なのではないか、と気付いてしまう大学生の智也。
幼馴染の雄介の目には智也は生きがいがあるように映っていた。
「何か没頭できるものを見つけろとか言うつもりかよ。そんなのもうこっちは何度も何度も試してんだよ。そういうのって見つけ出そうとして見つかるもんじゃないってことも、もう痛いくらいわかってんだよ。お前が何を研究したいのか知らねえけど、そういうことに出会ってるだけでお前は俺と違う。この世界が違うものに見えてる。
…いま何してるのって訊いてくるんだよ、やりたいこと見つけてる奴は。NPOとかやってる奴らもそうだったしお前もそうだよ。大学入ってからもしつこく連絡してきてさ、近況報告しようとか言って。何なんだよ。何もねえんだよこっちは。何か報告することがなきゃ生きてちゃダメなのかよ。」
雄介の悲痛な叫びは、ただただサッカーが上手くなれれば良かった昔とは違う今の自分にも響いた。
そんな本音を突きつけられた智也は、あるきっかけで脳死状態になってしまう。智也は、こんな思いを抱きつつまた立ち上がれる日を待ち続けている。
「今日がその前日だと思いながら、全てを投げ出しそうになる心をどうにかその場に踏み止まらせながら、何度も何度も。」
明日はきっとよくなる。今日がその前日。
そう自分にも言い聞かせる。
ではまた。Tschüss!
失敗を経験させる教育
障害のある生徒の買い物学習に引率として行った。調理実習の材料の買い出しだ。 約6人のグループで生徒主体で買い物を行う。
生徒がレジへ進む前に買い物かごの中身を先生が確認していた。ある先生だけは確認をしなかった。
僕は聞いた。「確認しないんですか?生徒が不要なものを買ったり、本来買うべきものが足りなかったりしたらどうするんですか?」と。
その先生は言った
「失敗したら失敗したっていう経験をさせることができるからいいんだよ」
僕はすごいと思った。元々余裕がある人なのか、経験値があるから余裕があるのか。 僕はどちらもない。
「ナナメの夕暮れ」のすゝめ
久々に本を読んだ。
「時間を潰すために始める趣味なんて続かねえしそんなの趣味じゃねえよ。人の目を盗んででもやってしまう、それが趣味だ」なんてどこかで聞いた。
ということは、妻と子供が昼寝をしてる隙にせっせとした読書は趣味でいいのだろうか。
そんな背景で読んだ今回の本は、想像を遥かに超える魅力が詰まっていた。勉強になるし笑える。文章から溢れ出る人間らしさも読んでて心地よかった。売れてる理由もなんとなくだがわかった。
ちなみに売れてる理由がわかったというのはここ。
誰もやったことないことをやるのは簡単だ。だって、誰もやったことがないことをやればいいんだから。でも、誰もやったことがなくて、笑いも起こるネタを作ることはとても難しいことだなと思った。
ぼくは、それを作る手筈を手に入れるために、とりあえず誰もやっていないことをやっていて、笑いも取っている先輩に近付いた。どうやら、誰もやっていないことに到達する前に「自分の特性」を経由していることに気づいた。相方が「上から目線」であることはどうやら相方の特性だった。そして「ツッコミが冷たい」ことはぼくの特性らしかった。そのネタを引っさげ事務所のネタ見せに臨んだ。
そして、特に好きだったのはここ。
欲望が無いと人間は向上しない?なぜ一流のものを手に入れることだけを欲望と思うのだろうか。安くてそこそこいいものに囲まれながら、平凡な家庭を築き、気の合う仲間とだけ楽しみ続ける人生を目指すことは欲望ではないのだろうか?それを実現し続けることはとてつもない奇跡だし、難しいことだ。
ここの価値観にすごく共感できたから、全体的にも面白いと感じたのかな。
あとにはこう続く。
仲の良い友達と草野球をして勝利することより刺激的な遊びってどんな遊びなのだろうか?気の合うスタッフさんとライブをやって、それが成功した時に味わえる充実感を凌ぐ一流の遊びはこの世界のどこに転がっているのだろうか?
この人間らしさがたまらなくいい。文章も上手くて入ってきやすいし、なによりすごく共感できる。
反対に自分の文章力のなさには、ほとほと溜息が出てしまうが、インプットとアウトプットの質を高めていくためには続けていくべきだと信じている。
そういえばこれを読んでほしい友達が1人思い当たる。そいつにこの記事を一方的に送りつけて今日は寝ます。 みなさんもぜひご一読を。
ではまた。Tschüss!